
 
		人間の尊厳
2025.10.30今朝の全国紙の新聞の折りの中心を開くと両開き一面に迫力ある日本の世界的アパレルメーカーの総カラー新聞広告が。世界的男子テニスプレイヤーと世界的女優がモデルのカシミア9%配合の2290円のヒートテックカシミアの広告。~贅沢なやわらかさ、やさしい着心地~。とある。これで世界に打って出るのだ。人間の人間である服を纏う行為を、ない頭でいろいろ考える。何をもってそれを着るか?衣服の価値は何か?綿から絹から羊毛から、綿花や蚕や羊を育てた人、それから服の生地を作った人、服をデザインした人、それを縫い作り上げた人。そして、最終的にその服を売る人。人はその服のどんな価値を認識して何を着るのか。話は少し脇に逸れるが、1978年イタリアの小さな村で世界最高級のまだどこにもなかった色鮮やかなカシミアセーターの会社を設立したブルネロ・クチネリはその事業の目的を「倫理的にも経済的にも人間の尊厳を追究すること」を掲げ、その経営に、そこに働く人の労働が自然と人間と夢への志を尊重する「正しい労働」という概念を注ぎ込んでいる。価値あるものを作り、その価値を理解する人が価値ある価格で購入しその利益が従業員ばかりでなく会社があるその村を豊かにしていく。この話は経営学の話だが、ここでは服の付加価値を考える。人間の服とはなんなのか!?考えれば奥が深い深い。衣服は外見だけども。着るととは、私は哲学だと思います。着ることも作ることも考え方では人間の尊厳だと思います。

 
                   
                   
                   
                   
                   
                  