理事長室
熱血理事長の希望日記

どれだけ感動する人か

2024.12.11

あの小林秀雄は、ゴッホの「カラスのいる麦畑」を見て感動のあまりその場にへたり込んだと言っているし書物にも書いている。。そのことを知って、その感受性の凄さに感動するとともに、やはり小林秀雄だと納得した。あの画家岡本太郎は、詩人で批評家であった宗左近とのピカソをめぐった対談の中で、フランスでセザンヌの作品を見たときの衝撃を次のように述べている。「ハッと驚いた。体が震え上がる思いだった。涙がポロポロと出てきて、我が人生、絵に感動したってことはほとんどないんだ。しかし、あれには全身が圧倒されてしまった」と。あの画家の岡本太郎がである。セザンヌのどの絵を観たのだろうか?。「りんごとナフキン」なのか、「サント・ビクトワール山」なのか「カルタをする人」なのか。いや一点でなく数点観たのかなと思いながら、やはり岡本太郎の感受性の凄さに感動するとともにやはり岡本太郎だと納得する。。岡本太郎の涙は美術館を出てからも止まらなかった。岡本はセーヌ河の岸をたどって歩く下宿までの道のりも、涙を流しながら歩いたという。やはり岡本太郎だと感動して納得した。これだけ感動できる人は人間としての仕事が一流になるのだ。私は座敷の座布団から飛びあがって感動した人を知っています。どれだけ感動できるかで人生が変わるのです。

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