対話の言葉
2024.02.20「人はなんのために学ぶのか?」の問いに、「それは対話をするために学ぶのです」と今は答えます。私は対話からしか世界は変えられない。対話からしか新しい社会も、考えも、行動も、生まれないと思うからです。自分が変わることも対話が必要であると思います。その「対話」ですが、対話の言葉はどうして生まれるか?それは学びからしか生まれません。言葉は思考です。思考は学ばねば生まれません。しかし相手の話を聞き、自分の言葉で相手に話す「対話」を繰り返すことで言葉・思考の質・レべルは向上していきます。だから「対話」のある学びを重視していく教育を考えています。ここで今、ひとつ頭に残っていることがあります。前に読んだ本「田坂広志人類の未来を語る」でAIによっても代替えできない人間だけが発揮できる能力とはの部分です。このことは世界経済フォーラム(ダボス会議)の会合で議論し合い、多くの専門家が次の「三つの能力」がAIでは代替えできない能力との考えで一致しているとしています。それは、第一ホスピタリティ。第二マネジメント。第三クリエイティビティです。この第三の「クリエイティビティ」の力をどのように具体的に力をつけていくかにおいて、二つの力をあげています。【一つが「集合知マネジメント力」で、これは組織のメンバーが集まり、それぞれの知識や知恵を出し合い、議論し、そこから新たな知識や知恵が「創発」してくるプロセスを促す力である。そして、この力を発揮するためには、組織のメンバーがわくわくするような魅力的ビジョンを語る「ビジョン・メッセージ力」とメンバーが小さなエゴを超えて、互いに協力し合える場を創る「エゴ・マネジメント力」が求められる。二つは、「組織内アイデア実現力」である。これは、組織において、単に新たなアイデアを「発案」するだけでなく、そのアイデアを周囲に魅力的に説明し、組織を円滑に動かすことによって、そのアイデアを「実現」する力である。実は、企業や組織において真に求められる「クリエイティビティ」とは、単なる「新規アイデア発案力」でなく、これら「集合知マネジメント力」や「組織内アイデア実現力」であり、この二つの力もまた、AIには決して代替できないものである。】と書いてあった部分です。このことで私が発想するのが、毎夏開催する城北の全教職員と法人役員の「全員参加研修会」です。この全員研修会で、この「集合知マネジメント力」と「組織内アイデア実現力」が生まれてくるならとわくわくして今、「対話の言葉」について考えています。