もののあわれと匠の精神
2023.12.04歌手の中島美嘉はあまり知らないが、今日の朝刊(夕刊はもうないが)の「80億人の旋律(共同通信社配信)」記事の中で、若い中国人Jポップ歌手が中島美嘉に憧れ、・・・「中島美嘉さんは小さい頃から心底なりたかったアイドルで、暗闇の中に光をくれる存在」と語っている。そして「中島美嘉さんは繊細な感情の表現にたけ『もののあわれ』を生身の言葉で表現していると感じる。中島美嘉さんを意識して、命を燃やすように歌うべく心がけている。」と語っている。そしてまた「日本人には『匠の精神』が染みついている」と、尊敬をたたえたまなざしで語たった。・・・と記事が掲載されていた。「80億人の旋律」は共同通信社のいい企画だと思ってたまに読むのだが、今朝は、日本のアニメの芸術性の完成度に衝撃受け、それから日本の歌の素晴らしさに触れ歌手になりたいとの決意を実現した中国人の若者が、あの本居宣長が表現した言葉「もののあわれ」を感じ取り、また、日本人には「匠の精神」が染みついていると日本人の心を語っていることに驚いてこの文章を書いている。日本人の若者が今、「もののあわれ」や「匠の精神」をどれだけ理解できるだろうか。いや私をはじめ大人もだ。