朝のリレー
2024.11.19カムチャッカの若者が きりんの夢を見ているとき メキシコの娘は 朝もやの中でバスを待っている
ニューヨークの少女が ほほえみながら寝がえりをうつとき ローマの少年は 埠頭を染める朝陽にウインクする
この地球では いつもどこかで朝がはじまっている ぼくらは朝をリレーするのだ 経度から経度へと
そうしていわば交替で地球を守る 眠る前のひととき耳をすますと どこか遠くで目覚まし時計のベルが鳴ってる
それはあなたの送った朝を 誰かがしっかりと受けとめた証拠なのだ
谷川俊太郎さんの詩「朝のリレー」です。今月13日に谷川俊太郎さんが92歳で亡くなられました。
この好きな詩を読むと、わが国だの民族だの宗教だのG7だG20だのCOP29だの国連だの、だからなんだ、戦争をなくせよ!。地球温暖化を止めろよ!。世界の子供たちみんなをしっかり教育を受けさせろよ!。と言いたくなります。しかししなければなりません、目の前の子どもたちに人間の心の豊かさの尊さと意志を持って地球を守ることの大切さを大人の責任で教えていかねばと思います。