理事長室
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熱血理事長の希望日記

本「教養としての歴史小説」

2023.10.31

「2022年11月、AI(人工知能)開発を手がける米オープンAIが「Chat(チャット)GPT」を公開しました。これが2023年になると急速に広まり、同年4月、東京大学が「人類はこの数か月で、もうすでにルビコン川を渡ってしまったのかもしれない」と見解を表明したことが話題となりました。「ルビコン川を渡る」というのは、もう後戻りのできない道に踏み出すということ。チャットGPTやAIに指示すれば新しい作品が出来上がる作画AI「Midjourney(ミッドジャーニー)」などの生成系AIは、これから人間の想像を遥かに超える速度で進展するでしょう。私たちの仕事や生活が劇的に変化するのは、間違いなさそうです。そんな今、社会人の間で教養を深めることへの関心が高まっています。・・ー中略ー・・今の社会は変化が激しく、一度身につけた知識やスキルが簡単に陳腐化する時代であり、価値観が多様化している時代でもあります。そこで生きていくためには、知識を「創造」に結びつける力や、幅広い物事に適応する「感性」、人間的な「魅力」といったものを高めておく必要があります。そうした時代に求められる能力が、「教養」という言葉に象徴されているのです。私は、教養を高める最も有力な手段は、「歴史に学ぶ」ことだと思っています。なにしろ歴史には、これまでの人類の営みが凝縮されています。政治も経済も芸術も宗教も、すべて歴史を通じて参照できるのです。・・・・」この文章は、直木賞作家である今村翔吾さんの本「教養としての歴史小説」の「はじめに」の文章の一部です。本の帯には「人生で大切なことはすべて歴史小説に学べ」「歴史小説こそ最先端の教科書である」と書いてあります。読んでみたい本ですね。

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