慮る所作

2024.02.07

空を眺めるのが好きです。空の雲を眺めているのも好きです。今日空の雲を見渡していると、どこからか小鳥の声がしました。鶯でもメジロでも雲雀の鳴き声でもなかったから多分鶯の子どもが練習していた声だと思いました。日本人は虫の声さえ聴き分けます。鳴き声を言葉にします。風の音も、川の流れも言葉にします。「春の小川はサラサラいくよ。」のサラサラと言葉にする。こんなことがとても日本人に生まれてきたよかったと思うことです。そのような日本人の感性が日本人の心をつくっているのです。日本人の心とはあらゆることに慮る心です。そして日本人は所作を大切にしてきました。自然の中で。人の間の中で。