理事長室
熱血理事長の希望日記

ホセ・ムヒカ

2025.05.14

「・・・西洋の裕福社会が持つ傲慢な消費を、世界の70億~80臆の人ができると思いますか。そんな原料がこの地球のどこにあるのでしょうか。マーケット経済の子供、資本主義の子供たち、つまり私たちが、間違いなくこの無限の消費と発展を求める社会を作ってきたのです。その社会にコントロールされているのです。私たちは、発展するために生まれてきているわけではありません。幸せになるためにこの地球にやってきたのです。根本的な問題は私たちが実行した社会モデルなのです。そして、改めて見直さなければならないのは、私たちの生活スタイルです。発展は幸福を阻害するものであってはいけないのです。発展は人類に幸福をもたらすものでなくてはなりません。愛を育むこと、人間関係を築くこと、子どもを育てること、友だちを持つこと、そして必要最低限の物を持つこと。発展はこれらをもたらすべきなのです。幸福が私たちのもっとも大切なものだからです。環境のために戦うのであれば、人類の幸福こそが環境の一番大切な要素であるということを覚えておかなくてはなりません・・・」これは今から13年前、リオデジャネイロで開催された地球サミット(国連持続可能な開発会議)「リオ+20」で当時「世界一貧しい大統領」と呼ばれた元ウルグアイ大統領ホセ・ムヒカ氏の演説の一部です。今日13日に亡くなりました。89歳でした。以前校長日記にも何度か書きました。そして斎藤幸平氏の「人新世『資本論』」を読んで相通じる考えを感じました。晩年のNHKのインタビューの中で「今は多くの矛盾を抱えた不確実な過渡期の時代なのです。生きるための大義名分を見つけることが大切です。若い人は、これだということを何かひとう持つのです」語っていました。

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