

ゆふすげ
2025.02.06「まなこ閉ざし ひたすら楽し たのし君の リンゴ食(は)みいます 音を聞きつつ」歌集「ゆふすげ 美智子」にある一首です。上皇陛下が皇太子の頃リンゴを楽しそうに食べるその音を傍らで目を閉じて愉しい思いで聞いておられたであろう上皇后美智子さまが皇太子妃のときに詠まれた歌です。林檎を丸齧りされる皇太子の姿を想像します。その音も想像します。二人の笑顔も想像します。この歌集は人間美智子さまの心根が滲み出ています。こんな短歌を知ると地球人の意識を持った人であれと生徒に言う私も日本人としての誇りを持ちます。こんな感性を持った、こんな歌に感性を揺らす生徒を育てたい。育てる学校でありたい。と思います。