言う
2024.11.22小学校1年生のときに担任の吉田小雪先生の言葉に救われて今がある。「勇気があったね」の言葉に。これまでいろいろな言葉に力をもらい、いろんな言葉でへこんだりもしてきた。吉田小雪の言葉の恩返しにと教えるとは「言葉が命である」と思って生徒たちに言葉を発してきた。しかし「ことば」は貴重であり危険でもあると思う。先日亡くなったあの天才的に言葉を創り出し編み続けた谷川俊太郎さんも「言葉に頼るのは、とても人間の現実を見失わせる可能性がある」と言葉の力に不信感を重ねていた。詩ならば、言葉の持つ機能のうち「意味」だけに縛られず、音の響きやイメージで、世界の手触りを感じさせることができると。詩で言葉を編んでこられたと新聞に書いてあった。それを読んだとき、小人である私もずっと「言葉を込めるとは【イメージできるか】で勝負してきた」と声をあげました。「誰だってきついんだ!」「レバー食え 牛乳飲め」60歳に近い熊本農業高校時代の生徒たちは今も会うと、この言葉であいさつしてくれて「当時は元気を貰いました」と話す。最近胸に沁みた言葉は「やるべきことは徹底してやる」「やるべきでないことは絶対にやらない」「言うべきことを、言うべき時に、言うべき人が言う」。