

文読む月日
2025.07.23西原村にある子どもの本専門書店「竹とんぼ」に行きました。ひっそりとたたずむ小さな本屋さんには素敵な本ばかりでした。そして元の店主(今は長男さん)である小宮楠緒さんにお会いしていろいろ話を聞かせてもらいました。御父上のトルストイ翻訳者北御門二郎さんが娘楠緒さんのお子さんである孫さん三人の名前を付けられた話を聞きました。長男の哲志さんは北御門二郎さんはカントが好きでカントは哲学者ではない哲学を志ているのだ。だから哲志。次男の由と仁至はトルストイ著「文読む月日」の中にある論語のことばからと。「文読む月日」は以前から欲しいいと思っていましたのでトルストイ著北御門二郎訳「文読む月日」を購入しました。仁至さんについては校長日記や理事長日記に何度も出てきます。次男の由さんは東京で翻訳家になっておられて最近小泉八雲の翻訳で活躍されています。そしていろいろな話の中で新聞掲載の「私を語る」でも語ってられましたが、開業した書店が厳しい状況の時事情を察知された有名な童話作家の方が手弁当で講演会を企画され大盛会の最後の締めくくりでビクトー・フランクルの「夜と霧」から『あの過酷な捕虜収容所で生き残った人たちは強い人たちでなく、あの状況であっても夕焼けに「美しい!」と感動する感性を持った人たちであった』をそう聞いたとき立ち上がれないほど慟哭号泣したと楠緒さんは力を込めて話されました。「文読む月日」の見開き1ページには真ん中に一行「文読む月日ーことばは神なり」と書いてあります。うーん。「ことば」をまた考えます。文読む月日