校長からのメッセージ
ワンダフル校長からのメッセージ

令和6年度 入学式式辞

2024.04.18

式  辞

 高校生255名、看護専攻科46名の新入生の皆さん、入学おめでとうございます。皆さんの入学を心から歓迎します。

高校生1年生の皆さんとは、約2週間前、新入生登校日で会いましたね。その時、何人かの人に声を掛けました。「合格おめでとう」と言うと、「ありがとうございます」「城北高校では何を頑張りますか」と尋ねると、「看護師になれるようしっかり勉強します」と返事がありました。また、丸刈りの生徒には「野球部ですか、城北高校で何を頑張りますか」と同じように尋ねると、「甲子園に行けるよう頑張ります」と。それぞれに、自分の目標を自分の言葉でしっかりと語ってくれました。とてもうれしかったです。この城北高校で自分は何をするのか。何のために城北に来たのか。それをちゃんとわかっている。考えている。そのことがうれしくてたまりませんでした。では、他の皆さんはどうでしょうか。皆さんに改めて問います。「この城北高校で自分は何をしますか。何のために城北高校に来ましたか」「インターハイに行くためですか」「国立大や有名私立大へ入学するためですか。」「親友と言える本当の友達をたくさん作るためですか」。「中学校では力を発揮できなかった自分を変えるためですか。」ここ城北高校で自分は何をするのか。何をしたいのか。まず、自分なりの明確な目標を持ってください。目標を持って初めて城北高校での生活がスタートします。そして、その目標達成に向けて決してあきらめることなくがむしゃらに努力してください。もし、つらいことがあれば、先生方や友達に相談してください。必ず力になってくれるはずです。みなさんの頑張りを大いに期待しています。

さて、高校生活をスタートするにあたり、一つだけ約束して欲しいことがあります。それは、「いじめを絶対にしない」ということです。今、隣に座っている友達、同級生を大切にし、自分がしてほしくないことは相手には絶対にしなということを約束してください。SNSを使って心ない言葉で他人を中傷したり、動画や写真をアップしたりしていじめにつながるようなことはしないで下さい。いじめは命にかかわることもあり、絶対に許されるものではありません。部活や学級でつらい思いをする人を作らないように優しさと思いやりのあふれたいじめのない部活、学級そして学年であってほしいと心から思います。皆さんが「自分を大切にし、相手を大切にする思いやりを持った人」に成長していくことを心から願っています。

それでは、本校の教育につきまして、少しお話します。私は、昨年度から城北高校を名門城北高校と呼んでいます。名門とは、有名国立大学や私立大学に何人合格したということではありません。「日本一のめんどう見」と「豊かな人間性」の二つのことで名門でありたいと考えています。本校では、先生方が生徒一人一人に心からかかわります。生徒の声に耳を傾けます。相談に乗ります。時には家庭訪問もします。これらが「日本一のめんどう見」です。また、「豊かな人間性」を育てていきます。思いやりがある。感謝する心を持っている。周りの人のことを考えて行動することができる。最後まで粘り強くやり抜く。向上心がある。など、城北高校で過ごすと、それらの豊かな人間性が自然と身に付いていく。そんな校風・空気が城北高校にはあります。豊かな人間性を身に付けることで、社会に出た時に可愛がられ、大事にされる人材になります。また、皆さんの長い人生の中で必ずいい影響をあたえ、社会的に成功する確率も高くなると考えています。このように、本校では、建学の精神「人間をつくる」のもと、先生方が心から生徒にかかわり、豊かな人間性を育てていく教育を実践してまいります。

最後になりましたが、保護者の皆様、本日はお子様のご入学、誠におめでとうございます。今日まで支え応援してこられた保護者の皆様にも喜ばしい日であろうと存じます。高校の3年間、学生の2年間は、多感で悩みもある一方で、仲間と共に支え合い、深く考えながら、大人に近づこうとする時期です。大きな成長を願い、学校と保護者が同じ方向を向き、生徒達を支えていく必要があります。どうか保護者の皆様におかれましても温かいご支援とご協力をいただきますようよろしくお願いいたします。

それでは、皆さんの今後の高校生活と学生生活が大いに充実したものになることを祈念するとともに、限りない可能性を祝し、式辞といたします。

令和6年4月9日 学校法人松浦学園 城北高等学校 校長 竹下恒範

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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