校長からのメッセージ
ワンダフル校長からのメッセージ

令和5年度入学式式辞

2023.04.20

 うららかな春の光の中、色とりどりの花が咲き誇るこの佳き日に、山鹿市副市長 阿蘇品貴司様 をはじめたくさんのご来賓の皆様、保護者の皆様にご臨席をいただき、ここに城北高等学校第56回 看護専攻科第10回入学式を挙行できますことは、私たち教職員、在校生にとりまして、大きな喜びでございます。ご臨席の皆様に心からお礼を申し上げます。ただ今、入学を許可しました高校生267名の新入生の皆さん、看護専攻科30名の新学生の皆さん、入学おめでとう。皆さんには、数ある高校の中で我が名門城北高校を選んでいただき、心から感謝申し上げます。そして、入学を心から歓迎いたします。

    さて、新入生・新学生の皆さんに聞きたいことがあります。皆さんは、ここ城北高校に何をするために入学しましたか。少し、考えてみてください。甲子園に行くためですか。インターハイに行くためですか。国立大や有名私立大へ入学するためですか。親友と言える本当の友達をたくさん作るためですか。中学校では力を発揮できなかった自分を変えるためですか。思いやりのある看護師になって患者さんを助けるためですか。ここ城北高校で自分は何をするのか。何をしたいのか。まず、明確な目標を持ってください。今日の入学式は、目標を再確認する大切な日です。まだ、目標が明確でない人は自分でしっかり考え、できるだけ早い時期に目標を立ててください。

 目標をたてると、次にすることは、目標達成に向かって努力することです。この努力はとても大切ですが、大変です。私の経験からしても きつく、つらく、なかなか結果が出なくて心が折れそうになり投げ出したくなるようなことがあります。でも、そんなとき、城北高校では、友達が支えになったり、先生方が相談に乗ってくれたりして、努力を続けていくことができます。そして、いくつかの挫折を味わいながら何とか乗り越えそうになったとき、何とかなりそうだと思えたとき、努力してきてよかった。続けてきてよかった。あきらめないでよかった。と自分に自信が持てるときが必ず来ます。それが、成長するということです。ここ城北高校では皆さんがそうやって成長できる環境が整っています。熱心で面倒見のいい先生方、素直で優しい先輩や友達がいます。また、広いグランドやトレーニング室などの優れた施設、緑豊かな自然があります。皆さんには、生き生きと、のびのびと、楽しく高校生活を送って欲しい。学習に励み、体を鍛えて欲しい。友情を育み、人生の基盤を確立して世のため人のためになる立派な大人になってほしい。人に愛される、頼られる看護師になってほしい。それが、私の願いです。新入生は3年間、新学生は2年間、青春のど真ん中を自分の目標達成に向けてがむしゃらに前に進んでください。

 私は、今年度、建学の精神「人間をつくる」に基づき、「豊かな人間性で日本一の高校に」という壮大な目標を掲げました。豊かな人間性とは、「自分で考え行動する自主性主体性、分からないことをそのままにしない学び続ける態度、ありがとうという感謝する心、うそ偽りのない誠実さ、負けるもんかという困難に打ち勝つ力」だと捉えています。城北高校で過ごすことによってそれら5つの人間性が身についていく、浸透していく、そんな校風をここにいる君たちとともに創っていきたいと考えています。ぜひ、皆さんと一緒に新しい伝統を築いていきましょう。

 皆さんの今後の生活を楽しく充実したものにするために、一つだけ約束して欲しいことがあります。それは、いじめを絶対にしないということです。今、隣に座っている友達、同級生を大切にし、自分がしてほしくないことは相手には絶対にしなということを約束してください。SNSで、心ない言葉で他人を中傷したり、動画や写真をアップしたりしていじめにつながるようなことはしないで下さい。いじめは絶対に許されるものではありません。部活や学級でつらい思いをする人を作らないように優しさと思いやりのあふれたいじめのない部活、学級そして学年であってほしいと心から思います。皆さんが「自分を大切にし、相手を大切にする思いやりを持った人」に成長していくことを心から願っています。

 最後になりましたが、保護者の皆様、本日はお子様のご入学、誠におめでとうございます。今日まで支え応援し続けられた保護者の皆様にも喜ばしい日であろうと存じます。高校の3年間、学生の2年間は、多感で悩みもある一方で、仲間と共に支え合い、深く考えながら、大人に近づこうとする時期です。大きな成長を願い、学校と保護者が同じ方向を向き、生徒達を支えていく必要があります。本校の教職員は、ここにいる新入生・新学生が、3年後、2年後心身ともにたくましく成長した姿を励みに、大いに尽力いたします。どうか保護者の皆様におかれましても温かいご支援とご協力をいただきますようよろしくお願いいたします。

 それでは、君たちの今後の高校生活と学生生活が大いに充実したものになることを祈念するとともに、限りない可能性を祝し、式辞といたします。 

令和5年4月11日 

学校法人松浦学園 城北高等学校 校長 竹下恒範

 

 

 

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