

令和7年度 入学式式辞
2025.04.18式 辞
君たちの入学を待っているかのように希望の坂の桜が何とか持ちこたえてくれました。校庭には色とりどりの花々が春の息吹を感じさせてくれています。高校生218名、看護専攻科29名の新入生の皆さん、入学おめでとうございます。皆さんの入学を心からお祝いします。
さて、新入生の皆さん、皆さんは、何をするために城北高校に入学しましたか。この城北高校でこんなことをしたいという目標を持っていますか。「野球で甲子園に行きたい」「国公立大や有名私立大へ進学したい」「親友と言える本当の友達をたくさん作りたい」「中学校では力を発揮できなかった自分を変えたい」ここ城北高校で自分は何をするのか。何をしたいのか。という自分なりの目標を明確に持ってください。そして、その目標達成に向けて決してあきらめることなく必死に努力してください。私たちはもちろん、周りにいる友達や家族が君たちの目標が達成できるようしっかりとサポートしてくれるはずです。希望の先には未来があります。その未来を自らの手でつかみ取ってください。
さて、高校生活をスタートするにあたり、一つだけ約束して欲しいことがあります。それは、「いじめを絶対にしない」ということです。今、隣に座っている友達を大切にし、例えば、SNSを使って心ない言葉で他人を中傷したり、動画や写真をアップしたりしていじめにつながるようなことは絶対にしないで下さい。いじめは命にかかわります。絶対に許されるものではありません。皆さんが「自分を大切にし、相手を大切にする思いやりを持った人」に成長していくことを心から願っています。
それでは、本校の教育につきまして、少しお話しします。私立学校には、その学校の教育方針の根幹にあたる建学の精神があります。本校の建学の精神は「人間をつくる」です。その建学の精神のもと、教育目標を「豊かな人間性で日本一の高校に」と定めています。さらに、「豊かな人間性」を育てることにおいて城北高校は名門でありたいと考えています。本校では、思いやりがある。感謝する心を持っている。周りの人のことを考えて行動することができる。など、「豊かな人間性」を育てていきます。豊かな人間性を身に付けることで、社会に出た時に可愛がられ、大事にされる人材になります。本校では、先生方が真から生徒にかかわり、豊かな人間性を育てていく教育を実践してまいります。
最後になりましたが、保護者の皆様、本日はお子様のご入学、誠におめでとうございます。保護者の皆様におかれましても喜ばしい日であろうと存じます。高校の3年間、学生の2年間は、多感で悩みもある一方で仲間と共に支え合い、大人に近づこうとする時期です。大きな成長を願い、学校と保護者が同じ方向を向き、生徒達を支えていく必要があります。どうか保護者の皆様の温かいご支援とご協力をよろしくお願いいたします。
それでは、君たちの今後の高校生活と学生生活が大いに充実したものになることを祈念するとともに、限りない可能性を祝し、式辞といたします。
令和7年4月9日 学校法人松浦学園 城北高等学校 校長 竹下恒範