校長からのメッセージ
ワンダフル校長からのメッセージ

令和7年度 卒業式式辞

2026.03.05

式 辞

未来に旅立つ高校卒業生二百三十三名、看護専攻科卒業生三十二名の皆さん、卒業おめでとう。心からお祝い申し上げます。

高校卒業生の皆さん、皆さんのこの三年間の活躍は素晴らしいものがありました。特に、五月の体育大会や十一月の学園祭では、最高学年としての自覚と規律を守りつつ、高いリーダーシップを発揮し、全校生徒をまとめ、大成功に導いてくれました。また、地域活性化をテーマとして、地域が抱える課題の解決をめざし、積極的に探究活動に取り組み、その活躍ぶりは目を見張るものがありました。仲間とともに切磋琢磨したこれらの経験は、他者を理解し、自分の生き方についても考えることのできる貴重な経験になりました。そして、皆さんは進路の実現、部活動など、全てにおいて仲間を応援し、称え合うことのできる「豊かな人間性」を身に付けることもできました。
看護専攻科卒業生は、この五年間、看護師になるという目標を追求し、実習や専門的な学習を積み重ね、患者様に心から寄り添うということを学んできました。これからは、優しさ、思いやり、誠実さなど、この5年間で育んだ「豊かな人間性」を大いに発揮して、自ら選んだ看護の道を歩み続けてください。「人事を尽くして天命を待つ」先日行われた看護師国家試験において、必ず良い結果が得られることを願っています。

さて、ここで、皆さんに考えてもらいたいことがあります。ある家庭で実際にあったお話です。家族構成は、おじいちゃんとおばあちゃん、ご両親と小学校3年生、5歳と2歳の男3兄弟の7人家族です。昨年の10月のことです。5歳と2歳の子の保育園の運動会がありました。「運動会で頑張ったら、光の森に買い物に行く」という約束をお父さんとしていました。2人は運動会でとてもよく頑張りました。ですから、約束どおり、光の森に買い物に行くことになりました。光の森に行く日の朝、おじいちゃんが「お父さんに何か買ってもらいなさい」と、小学校3年生の男の子に2000円を渡し、「3人で分けなさい」と言ったそうです。

この小学校3年生の子は、2000円をどのように分けたと思いますか。皆さんが小学校3年生の男の子だったらどのように分けますか。考えてみてください。2000円を「自分に1000円、5歳と2歳の子に500円ずつ」、あるいは、「自分に800円、弟たちに600円ずつ」、あるいは、「自分に800円、5歳の弟に700円、2歳の弟に500円」いかがでしょうか。どの分け方も小学校3年生の子が一番多くもらう分け方ですが、どれも違うんです。では、どのように分けたのでしょうか。実際に、このように分けたそうです。「僕が600円、弟たちに700円ずつ」。おじいちゃんはびっくりして、なぜ、そう考えたの?と聞くと、「弟たちは、運動会をよく頑張ったから、僕より多くあげたい」と言ったそうです。

皆さん、このお話を聞いてどう思いましたか。小学校3年生の子は偉い。これこそが城北スピリッツです。「自分のことよりまず人のことを思え」という城北スピリッツなのです。小学校3年生の子が「自分のことより、弟のことを考えている、弟が運動会で頑張ったことを認めて、誉めてあげたい」という気持ちをもっているのです。城北スピリッツは言葉だけではダメです。小学校3年生にできて皆さんにできない訳がありません。自分のことより人のことを考えることができる人、人に優しくできる人は、温かい人間関係を築くことができます。周りや先輩から大事にされる人間になります。「自分のことよりまず人のことを思え」という城北スピリッツは皆さんを大きく成長させてくれる魂の言葉なのです。これからも決して忘れることなく心のど真ん中にしっかりと留めておいてください。

保護者の皆様に一言ご挨拶申し上げます。お子様のご卒業、誠におめでとうございます。心よりお祝い申し上げます。今日まで本校の教育活動にお寄せいただきましたご協力とご支援に心から感謝申し上げます。

最後になりましたが、4月からはそれぞれに新しい生活が待っています。城北高校で培った豊かな人間性をもっともっともっと磨いて、良き人生を歩んでください。皆さんの幸せを心から願いながら、式辞といたします。

令和八年三月一日   学校法人松浦学園 城北高等学校 校長 竹下 恒範

TOPへ