

石巻移住の医師
2022.09.29吉田兼好が「徒然草」の中で、あんまり友だちにはなりたくない人を幾つかあげる中に「健康な人」がある。今、うーんと思っています。兼好は、病気がちだったのでしょうか。一人ひとりの人生は、健康だろうが病気だろうが絶対に意味があるのです。共同通信社の所沢新一郎記者が今日の新聞の追想(メモリアル)欄にこんな記事を書いています。『膵臓がんで56歳の若さで亡くなられた医師の長純一(ちょうじゅんいち)さん東日本大震災で被災した人々の在宅医療をと石巻に移住して役10年患者に寄り添った。自らの癌治療も在宅療養を貫いた。後輩のスタッフが訪問看護で支えた。在宅医療の「次の世代に種をまけた」と本人は嬉しそうでだった。呼吸停止する直前まで、治療方針を意思表示した。3歳の娘さん実生子ちゃんを傍らに寄せて「お星さまになるけど、見守っているからね」と伝えて逝った。走り抜けた人生だった。』一人一人の命には意味がある。