熱血校長のご挨拶
熱血校長のご挨拶

戴帽式式辞2017

2018.01.19

今あなたたちに手渡したナースキャップは、博愛の精神を行動に移す決意のキャップです。 戴帽した看護科二年生四十七名のみなさん、戴帽おめでとう。保護者の皆様にも重ねてお祝い申し上げます。

また、この戴帽式に、ご多用の中、ご臨席を賜りました山鹿市長中嶋憲正様、鹿本郡市医師副会長田代桂一様、中学校長代表山鹿中学校長大野朗久様、臨地実習でお世話になります各病院の先生方始め多くの御来賓の皆様に心から感謝申し上げます。ありがとうございます。

一人一人にナースキャップを渡しながら本当に胸が熱くなりました。私はあなたたちを城北のナイチンゲールと呼びたい思いです。あなた達は、なぜこの場にいるのでしょう。それはあなた達に博愛の心があるからです。助けを求めている人に何か手を差し伸べてあげたい。自分が出来ることで病気の人を救いたい。その博愛の心があるから中学生の時に看護の道を志し、城北高校看護科に入学し更に志を強くし、看護の基礎をしっかり学び、今この場にいるのです。いよいよ臨地実習が待っています。

看護師の力量・能力は、博愛の心の大きさ、深さ、強さからつくられると思っています。心の底から人を助けてあげたいと強く思う愛の心が立派な看護師を創りあげると思います。ただ人を救うには心だけでは救えません。最新の看護専門知識、技術技量も必要です。しかし、愛のない人、心のない人がただ仕事のためにだけ高い専門知識や技量を持ってもどうでしょう。本当に人が救えるのでしょうか?

城北のナイチンゲールの皆さん、人を救いたい博愛の心が、国家試験を突破させます。看護の力をつけます。病気の人への真の愛が医療の知識、技量を高めるのです。

本校は、心の学校として心を磨き育てる教育を実践しています。論語教育の仁は人の痛みがわかる人になる教えです。相手を敬う立ち止まってのあいさつ。雑巾に、箒に美しさを人に与えようと魂を込める心の掃除、トイレは次の人を思って使う。黙って塵を拾う。日本一心が豊かな学校、城北高校で看護学を学ぶあなたたちには、その博愛の精神をどの学校より大きく深く育ててもらいたいと願います。私も時折、病気をします。信頼する掛かり付けの病院のドアを潜るときは、いつも弱い気持ちになっています。しかし、その病院の看護師の方の対応に接すると、いつも心が晴れます。それだけで元気になれます。そこには博愛の心を感じるのです。そんな看護師になってもらいたいと思います。患者様が博愛の心を感じられる看護師になってもらいたいのです。「自分のことより先ず人のことを思え」これは城北スピリッツ、本校の教育哲学です。画家で詩人の星野富弘さんは体育教師時代に鉄棒から落ちて頸椎損傷され、首から下が全く動かない身体になられました。絶望の淵におられた星野さんでしたが看護師さん始め多くの方に支えられ今では口で絵筆を持ち素晴らしい絵や詩を書かれています。星野さんは「自分のためだけに生きようとしたときは、本当の意味で自分の命を生かしているのではない。命というものには、自分だけのものでなくて、誰かのために使えてこそ本当の命ではないか」と言っておられます。患者様から愛され信頼され感謝されるために学んでいく道がいよいよこれから始まるのです。ナイチンゲールの精神、最強の博愛の精神は何をも突き動かす行動力になります。

「城北のナイチンゲール」であるあなたたちは、理想の看護師を目指し学ぶことに誇りを持ち。学べるということに感謝をして、すばらしい誇りある職業看護師への希望の坂を上っていってください。

「この坂を上れば希望がある」期待を込めて式辞とします。

 

平成二十七年十月五日

学校法人松浦学園

城北高等学校長 竹原英治

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