

後世への遺物
2020.02.25「代表的日本人」などの本を著した内村鑑三が66歳の大正15年7月28日星野温泉若主人の為に草した「成功の秘訣」10箇条があります。そのうちの何箇条を抜き出してみますと。一、自己に頼るべし、他人に頼るべからず。一、本(もと)を固うすべし、然らば事業は自ずから発展すべし。一、誠実に由りて得たる信用は最大の財産なりと知るべし。一、清潔、整頓、堅実を主とすべし。そして最後に、「一、人もし全世界を得るとも其霊魂を失はば何の益あらんや。人生の目的は金銭を得るに非ず、品性を完成するにあり。」と書かれています。また、内村鑑三は、著作「後世への最大の遺物」の中で、人は、人生を通じて何を残すべきか。だれにでも残せるものがある。それは「勇ましい高尚なる生涯」だと強く述べています。