熱血校長のご挨拶
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熱血校長のご挨拶

平成30年度卒業式答辞

2019.03.07

「答辞」

暖かな春の光、寒さも和らぎ初め生命の生吹が感じられる今日この日、私たち卒業生の為に、このような盛大な式を挙行していただき、心より御礼申し上げます。

今、振り返ってみますと、数々の思い出が浮かび上がってきます。真新しい制服を身にまとい、喜びと不安でいっぱいだった入学式。体育館に入ると、整然とした雰囲気の中、整列した先輩方のあたたかな眼差しがキラキラと輝いているように感じ、期待に胸が膨らみました。朝、慣れない環境に緊張を抱えながらも、今日はなにがあるだろうと楽しみな気持ちで登校し、新しい友達と好きなことを話しながらお弁当を食べ、とても楽しい高校生活が始まりました。しかし、入学後一週間も経たずしてあの熊本地震に見舞われ、私たちは経験したことのない恐怖を味わいました。クラスメイトとの交流もまだ浅かったのですが、揺れるたびにお互いを心配したり気遣いあったりと次第に仲が深まり合ったのがつい昨日のことのように思います。当時、自分自身が被災しているにも関わらず、炊き出しや支援物資の配布、声掛けなどのボランティア活動を率先して行っている城北生がおり、中には、物資の運搬や清掃活動を積極的に行った部活動生もいました。その姿はまさに城北スピリッツである「自分のことより先ず人のことを思え」そのものだと感じました。

この地震で様々な行事が変更になりましたが生徒会を中心に試行錯誤しながら一つ一つ生徒全員で乗り越えていきました。その中の一つが体育大会。私たち一年生にとっては初めての大きな行事でした。時期の変更で多くの混乱もあったと思いますが、私たちの情熱溢れる体育大会から少しでも地域の方や熊本の方々に元気や勇気を与えたいという思いで、全校生徒一丸となって創り上げ、成功させることができました。気がつくとまたたく間に一年が過ぎ、高校で出会った友人や先輩方、そして熱意溢れる先生方と充実した日々を過ごしていました。

二年生になり、城北高校創立50周年という節目の年を迎えました。当日の早朝まで雨が降り続いていましたが、城北の力で実施できる状態を作り出したあの「キセキの体育大会」から始まり、記念式典での手作りミュージカル公演、横浜高校を招いての招待試合など様々な行事を心に刻み、51年目の扉を開きました。かけがえのない伝統と歴史ある城北高校を私たちが受け継ぎ、ますます希望に溢れました。

そしていよいよ最上級生として城北高校を引っ張っていく立場となりました。だからこそ、昨年に負けない情熱で私たち3年生が先頭に立ち城北高校を新たに作り上げていこうという気持ちでいっぱいでした。私は51期生徒会役員の一人として、百周年への飛躍に向けて企画・運営をしてきました。時に、私たち生徒会役員が行き詰まる中、「手伝うよ」と声をかけてくれたのは同じ生徒会役員だけでなく同級生の人たちでした。さらに常に見守って下さった先生方、そしていつも応援してくれた両親に本当にたくさん支えられました。きついことはありましたがその何倍もみんなで達成感を感じることができたことが一番嬉しかったです。特に三年生では辛いことや苦しいこと、思い通りに行かず悔し涙を流した日もたくさんありました。その一つが進路実現までの道のりです。諦めそうになった時、投げ出しそうになった時、そんな時いつも変わらぬ愛情で見守り支えてくれた家族、時には優しく、時には厳しく私たちを導いてくださった先生方、そして何よりも、辛いこと、嬉しいことを共にした仲間がいたからこそ、今の私たちがいます。この城北高校で出会った仲間、この学び舎で学んだ多くのこと、数々の思い出はかけがえのない最高の宝物です。城北高校で良かった。そんな思いでいっぱいです。本当にありがとうございました。卒業後の進路はそれぞれ違いますが、城北高校で学んだことを胸に刻み、自分の夢へと歩んでまいります。在校生の皆さん、私たちは本日でこの学校を去ります。これまで皆さんから多くのことを学び、支えられてきました。私たちは城北高校で過ごした多くの時間をこれから決して忘れません。今ここから、城北高校のバトンを皆さんに託します。

「歳(とし)寒くして、然(しか)る後(のち)に松柏(しょうはく)彫(しぼ)むに後(おく)るることを知るなり。」

これは、『人も困難や苦労にぶつかって初めて真価がわかる。』という意味です。これから自分の夢や目標を叶えていくとき必ず壁にぶつかることがあるかと思います。そのような時マイナスに考えるのではなく、逆境こそチャンスに変え自分の力を最大限に発揮して下さい。そしてその力で城北高校の未来を切り開いて下さい。

最後となりましたが、この三年間でお世話になった多くの方々に感謝を示すと共に、城北高校の更なる発展と皆様のご健康を心からお祈りしつつ答辞の言葉とさせていただきます。

平成三十一年 三月一日

卒業生代表   籌  莉菜

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