

卒業式式辞
2018.03.06「式辞」
穏やかな春のこの良き日に、かくも錚錚たる御来賓の方々、また保護者の皆様のご臨席を賜り、平成二十九年度城北高等学校卒業証書授与式を執り行えますことは本校にとりましてこの上もない喜びであります。心から感謝申し上げます。また保護者の皆様には心からお祝い申しあげます。
今、卒業証書を手にして今日、この城北高校を巣立っていく高校卒業生206名、看護専攻科卒業生48名の皆さん、卒業おめでとう。この平成二十九年度は、城北高校にとりまして、創立五十周年という記念すべき節目の年でした。あなたたちは最高学年生として、建学の精神「人間をつくる」ための心を磨き合う校風を創りあげてくれました。そして、この卒業式の場において、これから先の人生「君たちはどう生きるか」の問いに、本校スローガン「この坂を上れば希望がある」と城北高魂「自分のことより先ず人のことを思え」の精神を忘れることなく更に深め、心を磨き続けて生きていってもらいたいと希望します。「お先のどうぞ」の人に譲る心を。ありがとう、おかげ様ですと感謝を伝える心を。周りの人のために笑顔でいようとする心を。友だちのために涙や汗を流す心を。謙虚に一生学ぼうとする心を磨いてください。
心を磨くとは、自分の弱い心、狡い心、妬む心、人を見下げる心を少しでも無くすことです。楽な道より、楽ではない道を選ぶことです。自分より人の幸せを考え、人の痛みに気づくことです。人に何かを与えようと努力することです。あなたたちならそれができます。そして人から愛される心豊かな人間になってください。必ず充実した人生になります。私たちは「城北の子は、時代を担う宝もの」の思いで、あなたたちに関わってきました。力が足りなかった面もありますが精一杯関わってきました。その思いにあなたたちは応えてくれました。そんなあなたたちを私は、愛おしくまた誇りに思います。これから歩む人生は、希望に満ち溢れた日々もあり、厳しい嵐にさらされる日もあるかもしれません。これから先、困難な場面に出会ったら、この希望の坂を上って戻ってきてください。ここにいるすべての先生が待っています。母校城北高校から、また、人生の希望が見えるでしょう。あなたたちがそれぞれの場所で精一杯咲いてくれることを、精一杯輝いてくれることを心から祈っています。
ご来賓の皆様にはこれからも城北高校の教育をご指導ご鞭撻頂きますようお願い申しあげます。また保護者の皆様には、これまで本校の応援団でいていただき心から感謝しています。これからもどうか本校の保護者OBとして側面からの御支援をお願いします。
「君たちはどう生きるか」人生とは心を磨くことです。卒業生の前途を祝し式辞とします。
平成三十年三月一日
学校法人松浦学園
城北高等学校長 竹原英治